蛇口の種類
一口に「蛇口」といってしまえばそれまでなんですが、形態・形状・使用目的によっておおまかに6種類に分類されます。
単水栓
公園や庭先などにあって、水を出したり止めたりするハンドルが1つのもので、ハンドルをひねると水が出る、水栓の中で一番スタンダードなものがこの「単水栓」です。
これらの単水栓の止水部分(水を止める部分)には「コマ」と呼ばれるゴムパッキンが使われています。
この「コマ」にも一般的に広く用いられている普通コマ(JISコマ)や節水を目的とした節水コマ、冬場に蛇口が凍結するような寒い地域(寒冷地)で使用される固定コマなどいろいろな種類があります。
また、この単水栓の仲間には、ハンドルの取り外しができて蛇口の意図しない使用を防ぐための共用式と呼ばれるものもあります。
ハンドルの取り外しができるゆえの注意点(ハンドルを無くさないようにすること)もありますが・・・。
2ハンドル水栓
水を出したり止めたりするハンドルが2つ付いていて、片方のハンドルで水の、もう片方のハンドルでお湯を出したり止めたりすることができる水栓を「2ハンドル水栓」といいます。
また、水側とお湯側のハンドルのひねり具合によって水栓から出てくる水の温度を調整することができます。
シングルレバー式水栓
レバー1つで、らくらく操作。ハンドルの上げ下げの操作で水を出したり止めたり、また左右の操作で水栓から出てくる水の温度を調整したりすることができる水栓を「シングルレバー式水栓」といいます。
セラミックカートリッジ内の通路の面積を微妙に調整することにより、温度調整や出てくる水の量を調整しているために、吐水量の細やかな調整は苦手です。
そのため、この苦手部分を解消するために、ミズタニバルブでは、レバーの開閉操作(水を出したり止めたりする操作)時にクリック感をつけて、出る水の量をコントロールしやすくした「クリック機構付セラミックカートリッジ」を開発しました。
従来、シングルレバー混合水栓には、「レバーハンドルを上げると水が出る」タイプと、「レバーハンドルを下げると水が出る」タイプの2種類がありました。
そうすると、同じ家の中でも洗面所とキッチンにそれぞれ違うタイプのシングルレバー混合水栓が取り付いていたとすると、洗面所とキッチンの操作方法が違うということもよくありました。
そのために、より利便性を考慮して、2000年よりJIS(日本工業規格)により、レバーハンドルを上げると水が出るタイプに統一されています。
ミキシング式水栓
シングルレバー式水栓の、水を出したり止めたりする機能と、温度調節を行う機能とを別々にしたものを「ミキシング式水栓」といいます。
給湯器で40℃や42℃の適温に設定して、温調ハンドルをお湯側全開の給湯器設定温度にして使用することが前提となります。
温調ハンドルを水側に回転させると温調はできますが、微妙な温度調整は苦手です。
サーモスタット式水栓
蛇口の内部に組み込まれた「サーモカートリッジ」の働きで、温調ハンドルで温度を設定すると、安定的に希望の温度のお湯を出すことができる水栓を「サーモスタット式水栓」といいます。
サーモカートリッジに使用しているサーモバルブワックスや形状記憶合金が温度に比例して膨張・収縮する特性を利用して、湯と水の混合比を調整します。
昼間に比べて夜間では水圧が上昇します。また、同じ住居内でも他の場所で水を使用すると水圧は低下します。
そのような時でもサーモスタット混合水栓は、吐水温度が変化することなく、安定したお湯を供給できます。
このサーモスタット式水栓でも取り付ける場所の水圧等の条件によって多少の温度のばらつきが出てしまいます。
そのような時には説明書にしたがって温調ハンドルの調整が必要になります。
またガス給湯器などからサーモスタット式水栓に供給するお湯の温度は、希望のお湯の温度よりも10℃以上高い温度のお湯が必要です。
ソーラー用混合水栓
お湯側の熱源に石油給湯器やガス給湯器、電気温水器のかわりにソーラーヒーターを利用するときに使う蛇口が「ソーラー用混合水栓」です。
この種類の蛇口には2つのタイプがあります。
熱源としてソーラーヒーターのみを利用するタイプと、熱源としてソーラーヒーターとそのほかの給湯器のどちらを利用するのか選択することができるタイプです。
ソーラーヒーターのみを利用するタイプは、太陽の熱でお湯を沸かして利用するので環境にやさしいという特徴はありますが、ソーラーヒーターの中のお湯を使いきってしまうとお湯が使えなくなってしまうので注意が必要です。

